教本と現場のあいだを
言葉でつなぐ
2013年から綴り続けて13年、250本。
弓道歴28年の社会人射手が、独学者と指導者のために書いています。
プロフィール
運営者ストーリー
はじまりは高校の部活、あっけない挫折
弓道を始めたのは高校1年、1998年の春でした。入部理由は、正直に言えば「運動が得意ではなかったから」。走る・跳ぶ・ぶつかる種目が苦手だった私は、「立ったまま競技できる部活」という消極的な選択で弓道部の門を叩きました。
ところが、1年目の夏に最初の壁にぶつかります。早気です。高校1年生にして、的前に立つと離れが勝手に出てしまう症状が始まり、先輩に相談しても「気合が足りない」と一蹴され、自分でも原因がわからないまま3年間を過ごしました。引退の試合では大きく外し、悔しさよりも「もう弓道からは離れよう」という気持ちのほうが強かったのを覚えています。
大学時代は弓から離れた7年間
大学に入ってからは弓道を完全に離れました。興味が向かなかったわけではなく、「あの苦しさをもう一度味わいたくない」という避ける気持ちが正直ありました。就職後も弓に触れることはなく、時折テレビで射会の映像を見るたびに、かすかな後悔だけが残りました。
27歳、もう一度弓を引くと決めた日
転機は27歳、2009年のことです。偶然近所を通りがかったときに「弓道教室 初心者歓迎」の張り紙を見つけ、その場で思わず電話をかけていました。体験に参加したその日、久しぶりに弓を持った瞬間、「やっぱり自分は弓道が好きだったのだ」と涙が出るほど感じたのを今でも覚えています。
ただ、再開してすぐに高校時代と同じ壁が戻ってきました。早気です。今度こそ逃げないと決めて、3年かけて克服することになります。教本を読み、複数の指導者を訪ね、無料動画を観漁り、時には失敗を繰り返しながら、少しずつ「会」を取り戻していきました。
2013年、ブログを始めた理由
早気克服の過程で、私は一つのことを強く感じました。それは、「教本の言葉と道場の言葉には、埋まらない隙間がある」ということです。教本には「伸合い」「詰合い」と書かれていますが、それが実際にどう感じるものなのか、初学者には伝わらない。指導者の言葉も、「やってみればわかる」で終わってしまうことが多い。私自身、その隙間で長く苦しみました。
だから、自分が苦しんで掴んだ「現場の言葉」を書き残したいと思ったのです。同じ壁にぶつかっている誰かに、ほんの少しでもヒントになれば――そんな気持ちで、2013年7月に最初の記事を公開しました。
13年で250本、迷走と学び直しの連続
2013年から2017年にかけて、私は狂ったように記事を書きました。4年半で250本。当時は「自分の知識を言語化すること」が楽しくて仕方なかったのです。ところが2017年以降、仕事の繁忙と私生活の変化もあり、サイトの更新がぱったり止まってしまいました。
2025年、改めて過去の記事を読み返したとき、書いた当時の自分の未熟さに気づきました。言葉足らずな箇所、今なら違う説明ができる箇所、そして何より「読者への敬意が足りない」箇所。2026年からは、この250本を一本ずつ書き直しながら、新しい記事も追加していく予定です。13年前の自分が書いた言葉を、今の自分がもう一度磨き直す――これが今のプロジェクトです。
サイトのあゆみ
サイトの数字
執筆方針と読者への約束
1. 出典のある知識と、現場の経験を分けて書く
教本・指導書に書かれている内容と、私自身の稽古経験から得た感覚は、明確に区別して書きます。「教本ではこう書かれている」「私の場合はこう感じた」と、常に出典を意識した記述を心がけています。
2. 断定しすぎない、決めつけない
弓道には流派があり、道場によって教え方の細部も異なります。「これが正解」と決めつける記事は書きません。複数の考え方を紹介したうえで、「私はこの方法で上手くいった」という体験を添える形を基本にしています。
3. 危険な稽古法は書かない
弓道は鋭利な矢を扱う武道です。自己流の危険な矯正法や、道場マナーを無視した方法は絶対に記事にしません。すべての記事は、指導者の目の届く範囲で安全に試せる内容に限定しています。
4. 広告表記は明確に
当サイトには情報商材や物販のアフィリエイトリンクを含む記事があります。広告を含む箇所には必ず「広告」「PR」の表記を付け、紹介する商品は運営者自身が内容を確認したうえで掲載しています。購入の最終判断は読者ご自身でお願いいたします。
得意分野
早気の克服
自身が3年かけて克服した経験をもとに、段階的な矯正プロセスを言語化しています。
射法八節の分解説明
各節の動きを「初学者に伝わる言葉」に翻訳することを得意としています。
独学者のサポート
道場に通えない時期があった経験から、独学者が陥りやすい罠と対処法を知っています。
高校・部活指導
5年間の外部コーチ経験から、学生弓道特有の悩みと指導法を記事にしています。
道具選びの相談
弓・矢・ゆがけを何度も買い換えた経験から、予算別の選び方を体系化しています。
教材レビュー
市販DVD・オンライン教材を実際に購入し、初学者目線で評価する記事を書いています。
よくある質問
勤務先との兼ね合いと、読者の方が「書き手の人となり」ではなく「書かれている内容そのもの」で判断してくれることを望んでいるためです。ただし、段位・道場・弓道歴については嘘偽りなく記載しています。
はい、お問い合わせフォームからご連絡ください。ただし、個別の射形診断や流派判断については、必ずご自身の道場の指導者に相談していただくようお願いしています。
はい、紹介している情報商材(DVD・オンライン教材)はすべて自費で購入し、実際に視聴したうえで記事を書いています。購入していない商品を推薦することはありません。
現在は新規の指導依頼はお断りしております。過去5年間の指導経験は記事の参考としていますが、現在は執筆に時間を充てたいため、ご容赦ください。
はい、むしろ独学者・初心者・再挑戦組の方にこそ読んでほしい内容を意識しています。専門用語には必ず補足を入れ、難解な古語は避けるようにしています。
現在、SNSでの発信はしていません。記事のクオリティを維持することに集中したいため、リアルタイムな発信よりも、一本一本の記事を丁寧に書くことを優先しています。