目次
1.居射礼概要
居射礼は、立って行う射礼に対する言葉であり、いわゆる座った姿勢での射礼です。足踏みから残身までの射法八節を除いた動作を全て座った状態で行うため、居射礼といわれます。 近年では体配と同一視されがちですが、体配は武射系の礼射のことを指します。「礼は小笠原、射は日置」と呼ばれた頃、武射系である日置の立場が、将軍家で行っていた礼家に対して配慮し区別するために、体配と呼ぶようになったそうです。 学生弓道の場合は大目に見られることが多いですが、居射礼などの射礼と呼ばれるものは、審査のような大人数で行うときは、それぞれの流派を統一する方が良いとされてはいます。 しかし、実際には審査の場で初めて顔を合わせることもあり、流派を統一することは難しいため、弓道教本には指標として一定の方式が示されています。それを参考にすると良いでしょう。2.居射礼の動作概略
ここでは、一般的に審査で行う、居射礼について、その動作の概略を示します。 ①入場は道場の下座から入ります。上座に向かって跪坐(または正座)し、礼を行います。 ②礼を行ったら立ちあがり、右へ向きを変え、数歩出て、本座に着きます。静かに跪坐をとった後、揖を行います。 この後、肌脱ぎ動作がありますが、弓道の場合は、学生の審査は参段より上はなく、肌脱ぎ動作はありませんので割愛します。 ③再び立って、射位に着きます。 跪坐をしてから、腰を上げますが、多人数で行うときは、息をそろえていっせいにそろえます。審査の場合だと、見知らぬ人と合わせることになりますが、上手くそろえましょう。 その後、腰を回転させて上座に向きを変えますが、このとき、体の回転に合わせて、弓の上端を目の高さほどに上げます。 ④回り終わったら、弓を立て、右手で弦を反します。 ⑤矢を番えます。最初に矢の先端を左手で受け、支えたら、矢の中央ほどを持って一回、はずの方を持って一回、計二回で矢を送ります。 通常のやり方では、矢はずを弦に懸けますが、居射礼では弦をはずにかけます。番えたら、はずが見えないように右手で軽く覆います。 ⑥矢を番えたら、矢羽を的の方へ向け、乙矢を中指と薬指の間で支え、甲矢と平行にして持ちます。その後、一旦右手を腰にとります。 ⑦立ち準が大前かそれ以外かでタイミングは異なりますが、自分の番が来たら、はずを支えて立ち上がります。腰が折れてしまうのを防ぐため、足を前へ出しすぎないように注意します。 ⑧立ち終わったら、的を見ながら左脚を左へ踏み、右足を左足に引きつけて一気に踏み開きます。 武射系の場合は、的から視線を一度足元へ落とし、左、右と確実に踏み分けます。 これで足踏みが完了です。ここから、射法八節に基づいて、行射を行います。射法八節を極めたい方へ射法八節を完全習得し中・貫・久を鍛える方法天皇杯覇者・土佐正明先生による「射法八節習得プログラム」。足踏みから残心まで各節を体系的に学び、試合で勝てる射を身につけられます。射法八節習得プログラムを見る →→ 弓道上達教材の比較レビューはこちら※ 広告リンク監修: 土佐正明(天皇杯覇者)

コメント