弓道の会と伸合いの正しいやり方と練習法

弓道の会と伸合いの正しいやり方と練習法
会における重要なものに「詰合」「伸合」があります。「詰合」は会での横方向の動きでした。 「伸合」もまた弓道の上達には不可欠な動きです。自己流にならないように、しっかりと練習していきましょう。

1.伸合とは

詰合は、会での横方向の動きで、左右均等に開いた時の両肘の緊張を持続させるものでした。しかし、そのまま左右に押し合い、張り合い続けると、上体が圧迫されてしまいます。 この横方向の力に対して、姿勢を保とうとするための縦方向の力こそ、「伸合」といいます。伸合は、会での詰合いが終わったら直ちにスタートさせなければなりません。 会は引分けの延長であるという考え方があり、引分けでの右肘の働かせ方が重要になってきます。取懸を深めにし、耳の後ろを大きく回るように引きます。 右こぶしと右肘を結ぶ線が水平線に対して約60度の角度にあれば、大きく引き分けることには成功しています。分かりづらい人は、他の人に見てもらうのもいいかもしれません。 この状態は胸をいっぱいまで開いた形で、ここから伸合が始まります。 伸合がない射は、手先での離れになってしまいます。教本では「伸合は絶対不可欠の条件」だと強く説いているほどで、弓道の上達において会での伸合がいかに重要かがわかると思います。

2.伸合の理想の形

会での伸合の理想の形に「引かぬ矢束」というものがあります。 「引く矢束 引かぬ矢束に ただ矢束 放つ放れに 放さるるかな」と昔の詩歌に詠まれています。この詩に詠まれているように、伸合には3つの段階があります。 「ただ矢束」とは、弓を引くだけの会のことです。矢束いっぱいまで引分けることができておらず、ただ待っているだけの状態であり、伸合がないため、たるんだりゆるんだりし、弓に「放される」ことをいいます。 技も気力も未熟な頃は、「ただ矢束」です。 最初は、「ただ矢束」であっても、弓道の練習を重ね、たるまないように技も身につけてきたならば、「引く矢束」となっていきます。矢束いっぱいまで十分に引き分けるにはまだまだの状態ですが、この頃には、意識的に伸合うことができるようになり、「離れる」ようになっているでしょう。 しかし、私たちは更に修練を重ね、「引かぬ矢束」を目指さなければなりません。 「引かぬ矢束」は、矢束いっぱいに引き分けて、目に見えなくても、気が充実して、伸合い、少しもゆるんだりしない状態です。引分けでいっぱいに矢束を取ることができており、ゆえに、「これ以上に引く矢束はない」=「引かぬ矢束」というのです。 ここまでくると、ようやく「離れ」に至ることができます。初めのうちは「ただ矢束」でも、「引く矢束」、「引かぬ矢束」と、順にステップアップして弓道の上達に励みましょう。
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