胴造りについて|弓道が上達するための練習方法

胴造りは見掛け上は現れない静的な動作です。しかし、弓道を行う上で射の善し悪しを決める、本質的にも大切なものであり、弓道の上達には必ずマスターしておくべき動作です。
目次

1.胴造りの基本動作

胴造りは総体の中央に重心を置き、丹田に心気を収めることといいます。 まず、足踏みの上に上体を正しく置きます。 正しく、とは背筋が伸びた正しい姿勢のことです。これが簡単なようであり、存外難しいものなのです。 私たちは日常生活において、椅子に腰を曲げて座ったり、デスクワークを前傾姿勢で行ったり、背中を丸めて歩いたりと、正しい姿勢を忘れがちです。 そのため、背筋を伸ばそうとして背中が反ってしまい、あごが上がってしまう人もいます。 これでは正しい姿勢どころか、かえって腰を痛めてしまったり、無理な力が入ってしまう原因になってしまいます。 弓道に限った話ではありませんが、正しい姿勢とは、座骨を立てて、腰から背中を通り、頭までピンと一本の糸でつながっているイメージです。 背を伸ばすのではなく、座骨を立てるのがポイントです。それだけで自然と背中は伸びるので、あとは肩に力を入れず、ゆっくりと呼吸を行いましょう。 すると、自然と力が抜けて呼吸もいつもよりも深くできるようになります。 背筋が伸びたら、次はうなじを立てるように意識して下さい。視線を1mほど先に向けるよう、静かに気力を充実させます。 そして、へその下あたりの腹部に力を入れます。この下腹部を丹田といい、力を入れることを、丹田を入れるといいます。 弓の本弭は股の間に入れずに左膝頭に置きます。 時々、左膝頭のどの位置に置くのかわからずに、左手で一生懸命に弓を支えている人を見かけます。 膝頭を股の内側へ巻き込むようにして触ってみるとわかりますが、硬い骨のくぼみがあって、柔らかい皮膚で覆われている所があります。そこに弓の本弭を置くことができます。 右手は右腰のあたりに拳をつくり、置きます。 胴造りは射の始めから終わりまで、弓道の根幹をつくる大切なものであり、上達するには欠かせないものです。 横は左右に自由に動ける柔らかさを持ち、縦は天地にすっと伸びて動かない構えをつくることが大切です。

2.胴造りの注意事項

胴造りは全ての行射の基本です。胴造りが正しく行われないと、力が入り、肩が上がってしまったり、矢所も定まらないなどということが起こり得ます。 腰はねじれていないでしょうか。腰のねじれは、矢所のみならず、引分けから会に至るまで、悪癖に繋がります。 また、胴造りが崩れる原因も行射の全てにあります。特に打ち起こしのときに胴造りは崩れやすく、崩れてしまうと修正が難しいので、常に正しい胴造りを心掛けて下さい。 次の行射に移る度に、胴造り、特に丹田が入っているかを確認すると良いでしょう。 胴造りは射の美しさや中りに大きな影響を与えます。充分に修練を積み、弓道の上達に励みましょう。
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