弓力とは?弓道で弓力を上げる正しいトレーニングと練習法

弓力とは?弓道で弓力を上げる正しいトレーニングと練習法
今現在あなたが引いている弓力はどれくらいですか。 すぐに答えることができたでしょうか。 弓力は弓道における弓の強さのことをいいます。 よく〇キロの弓、なんて言ったりしますね。 この弓力は成人男子だと平均18キロ程度、女子の場合には11~13キロ程度だと言われています。 この弓力が強ければ速い矢勢と高い貫徹力を得られます。 速い矢勢と高い貫徹力は、技術が上達している証でもあります。 今回は弓道で大切な弓力の上げ方について解説します。
目次

弓力とは?キロ数の目安と適正な選び方

弓力(きゅうりょく)とは、弓の強さをキログラム(kg)で表した数値のことです。弓を満引きした状態(約90cm)で必要な力として表され、数値が大きいほど強い弓となります。弓道具店では「○キロの弓」という表現が一般的です。

弓力が強いほど矢勢(やいきおい)と貫徹力が増しますが、自分の体力に合わない弓力を選ぶと射形の乱れや怪我の原因になります。正しい弓力を選ぶことが、弓道上達の近道です。

男女・段位別の弓力目安

レベル 男性の目安 女性の目安
初心者(初段以下) 8〜10kg 6〜8kg
中級者(二〜三段) 12〜15kg 9〜12kg
上級者(四段以上) 16〜20kg 12〜15kg

※ あくまでも目安です。体格・筋力・射形によって個人差があります。

適正弓力の判断方法

自分に合った弓力かどうかを判断する最も簡単な方法は、「会を5秒以上、体が縮まずに楽に保てるか」です。

  • 会の状態で体が縮んでくる → 弓力が強すぎる
  • 会を5秒以上楽に保てる → 適正か、もう少し強くしてもよい
  • 軽すぎて物足りない感じがする → 弓力を上げる時期

素引き(矢をつがえずに引く練習)で会の状態を5秒キープできるかを基準に判断しましょう。弓は使い込むうちに本来の弓力より弱くなっていくため、最初は「少し重いかな」程度の弓を選ぶのが適切です。

1. 弓道をはじめたばかりの初心者向けの上げ方

弓道をはじめたばかりの頃は、体で弓を引くという感覚を得るのが難しいです。 そのため腕力に頼って弓を引いてしまう傾向があります。 そうなると弓力が強ければ強いほど、引き手が力に負けてしまい本来の弓道の射形とは異なった射形になってしまうことがあります。 はじめたばかりは8キロ前後といった弱い弓で引くことになるでしょう。 しかし焦らなくて大丈夫です。 引く本数が増えていくごとに体で弓を引くという感覚をつかむことができます。 まずは体で引くという感覚をつかむこと。 そうすると次第に弓を引くための筋力が備わってきます。 筋力が備わってくれば、引いている弓がとても「軽い」といった印象を受けるようになります。 この状態になったときに、弓力を上げましょう。 上げるときの目安は、素引きをした会の状態で少し重いかなといった程度の強さを選びましょう。 引いているうちに弓は本来の弓力より弱くなっていきます。 最初からちょうどいい感覚のものをチョイスしてしまうと、またすぐに変えなければならなくなります。

2. ある程度弓道を続けている人向けの上げ方

ある程度弓道を続けていれば、弓を引くための筋力は身に付いていることと思います。 そこでさらに弓力を上げたいとなれば、筋力アップをあすすめします。 弓道は全身の筋力を必要とします。 しかし弓を引くことにしぼれば、必要な筋肉は上半身にしぼられます。 肩甲骨回りの筋肉、肩、二の腕の上腕三頭筋、前腕、握力。 これらを筋トレで鍛えることで、現状より弓力を上げることができます。 筋トレのポイントとしては、毎日行うのではなく週3~4回の頻度で行うことです。 上げるときの目安は、初心者と同じように、素引きをした会の状態で少し重いかなといった程度の強さを選びましょう。 くれぐれも見栄を張って、やっとの思いで引分けなければならない弓は選ばないようにしましょう。 会の状態で体が徐々に縮んでしまう弓も選ばないことをおすすめします。 以上弓道で大切な弓力の上げ方について解説しました。 どうしても周囲で強い弓を使っている人を見ると、その弦音、矢勢、貫徹力といったことから自分も早く上げたいと思います。 しかし、焦って弓力を上げても射形を崩してしまっては元も子もありません。 射形を崩すことなく、必要な筋力を備えてから上げていきましょう。 それが弓道をより上達させるための大切なポイントです。

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