弓道における弓構えと取懸について
右手で矢と弦を押えることを取懸といいます。弓構えで初めて弦に触れますが、弓道を始めたばかりですと一回で決めることはなかなか難しいことだと思いますので、根気強く練習しましょう。
1.取懸とその注意点
足踏み、胴造りが正しく行えたなら、いよいよ弓を引いていきます。
取懸は弓構えで2番目に行う動作で、弽を弦にかけ、弓を引く準備をすることです。より具体的には、番えてある矢を保持し、弦を引き、矢を引く用意をすることです。
取懸の手順としては、まず、弦の矢を番えてある位置から数センチほど下に弦枕をかけます。中指と人差し指はそろえて、親指の爪くらいに柔らかく置き、人差し指の側面で矢を押さえ、軽くこぶし全体を手前にひねると、矢は落ちることなく保てるでしょう。
この取懸で注意したい点は3つあります。
1つ目は、親指と弦が直角であることです。四ツかけの場合は多少違いますが、三ツかけを使用している場合、親指と弦の角度が90度になっている方が射の運行上安定し、特に特に30メートルの近距離で的に中てるには良いとされています。
2つ目は、親指の内側でこぶし全体を内側にひねることです。
こぶし全体を内側にひねることで、自然に人差し指の側面で矢を押えることができ、矢が落ちることを防ぎます。また、肘が自然に張られることで、引分けの運行を助けます。
3つ目は、弦をかけるからといって、親指を曲げないことです。
実際は、弦は親指の根元にある弦枕にかけるので、親指を曲げても曲げなくても、あまり関係ありません。
しかし、親指を曲げて取り懸るくせがついてしまうと、離れで手を開いてしまい、軽く軽快な離れができなくなってしまいます。的中もしにくくなるでしょう。
ですので、むしろ親指をそらし気味に取懸けるようにすると良いと思います。
この3点を注意するだけで、取懸の基本的な形ができあがり、弓道の上達が見込めます。
2.取懸と離れ
弓構えまでの取懸は、その後の引分けから離れにつながります。軽快な離れを目指し、一人一人の弓道家が研究を深めています。
ほんの少しの指の使い方で、その後の運行が楽になったり、逆に射癖になってしまうこともあります。
ところで、取懸のとき、取懸けた弦は中指のどの位置にあたっているでしょうか?
中指の爪の先端の方にあると、浅い、指の根元の方にあると、深い、と表現されます。一般的には、深く取懸けることを推奨していることが多いです。
引分けのとき、指先に力が入らないようにし、離れで余計な力を抑えるためです。
また、人差し指と中指は、フックのように曲げて親指に乗せます。この方法は、流派によっては「まといがけ」と呼ばれる方法で、右手で弦を支える方法としては安定感がありやりやすい方法です。
しかし、これだけでは軽快な離れには結びつきません。前述した3つ目のポイントのように、親指を反らすように起こすことで、自然な離れに近づきます。
弓構えでの取懸けには様々な指の使い方がありますが、基本を守ってさえいれば、どれが正解というものはありません。
意外に思われるかもしれませんが、取懸ける位置も、人によって深かったりやや浅かったりとその人に合わせたやり方があります。力配分も人それぞれであり、日々の研究が弓道の上達につながるのです。
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