掃き矢を防ぐコツ|弓道が上達する練習方法
“掃き矢”を知っていますか。的に届く前に矢道に落ちて滑走していく矢のことを言います。
矢道をほうきで掃くかのように矢が進むため、”掃き矢”と言われています。
弓道を初めて間もない頃によく起こる現象ですが、なぜ掃き矢になってしまうのでしょうか。
今回は掃き矢になる原因と防ぐコツを3つのパートにわけて解説しました。
1. 掃き矢になる原因は”手の内”にあり
矢道を矢羽が滑走し続けると、矢羽は痛み本来の矢飛びをすることができなくなります。
掃き矢になるのは、矢が途中で勢いを失い落下することが原因です。
矢の勢いを殺してしまう大きな原因は、”手の内”にあります。
次のチェック項目にいくつ該当するかYes・Noで考えてみてください。
チェック1 親指全体で握りを包み込むように握っている
チェック2 小指と中指の位置がそろっていない
チェック3 小指ではなく中指に力が入っている
チェック4 中指と親指が離れている
いくつYesがつきましたか。
すべてにYesがついた場合、手の内は”ベタ押し”という状態になっている可能性があります。
またすべてにYesがつかなくても、数個でも該当すれば手の内は修正対象となります。
掃き矢になる場合の手の内の多くはベタ押しになっています。
手の平全体で弓を押す形になるため、角見の働きも、虎口の働きも効力を発揮しません。
うまく押し切ることができず、矢飛びが悪くなり矢道半ばにして滑走してしまうのです。
2. 掃き矢を起こした時のベタ押し修正リスト
実際に掃き矢を起こした時には、多く手の内がベタ押しになっています。
ベタ押し修正にはコツがあります。
次にあげるリストが手の内のコツであり、ベタ押し修正につながります。
一長一短に身につくものではありませんので、普段の練習時から繰り返し練習することで修正・上達につながります。
ベタ押しの手の内が修正されると、矢飛びがよくなり掃き矢が治ります。
【 ベタ押し改善リスト 】
□ 虎口を巻き込む
□ 角見(親指の付け根部分)を握りの右角に当てる
□ 正面の場合:中指~小指をそろえて親指にぐっと近づける
□ 斜面の場合:親指に小指をできる限り近づけ、中指・薬指をその隙間に挟み込む
□ 小指らをそろえる際に天文筋を握りから離さない
□ 小指に力を入れる
3. 掃き矢を起こす前のチェック項目
最後に、掃き矢を防ぐコツとして5つのチェック項目を挙げます。
このチェック項目は、該当項目が多いほど”掃き矢を起こす可能性が低い”ことを表します。
逆に該当項目が少ないほど、掃き矢を起こす可能性は高いことを表します。
自分自身の矢飛びからこの項目をチェックすることで、掃き矢を防ぐことができますし、万が一起こしてしまった場合の改善もしやすくなります。
チェック1 弓力が弱すぎない
理由:弓力が弱い弓ほど狙いを的より高くする必要があり、手の内が崩れやすいため。
チェック2 手の内がバラバラになっていない
理由:残身後の手の内がバラバラの場合、体全体の伸長力が弓に伝わりきっていない可能性があるため。
チェック3 残身で右手が肩より下に来ていない
理由:肩より下に右手がある場合、離れが矢の延長線上でなく下に出ているため、矢飛びが放物線を描きやすく途中失速を起こしやすいため。
チェック4 身体が左右どちらからに偏っていない
理由:身体が左右どちらかに偏っている場合、離れで無意識に左右バランスを調整している可能性があり矢飛びが安定しないため。
チェック5 身体が前後どちらかに偏っていない
理由:身体が前後どちらかに偏っている場合、大きく引分けきれていない、弓が寝てしまい手の内の働きを殺してしまっている可能性があるため。
以上3つのパートにわけて、掃き矢になる原因と防ぐコツを解説しました。
今回リストを多用しましたが、どのリスト項目も弓道のさらなる上達へつながるものです。
掃き矢の原因、防ぐコツを押さえて、さらなる弓道上達を目指していきましょう。
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