弓道の会が口割りまで下がらない人が見直すべきポイント

弓道の射法八節の六節目、会では、頬付けと口割りについての重要性がよくいわれます。これは、正しい会を行なえば必然と、弦が胸に付き(胸弦)、矢が頬に付いた状態(頬付け)になることからです。


1.正しい頬付けの位置

会の小さな人は、中り重視の弓道をする人が多く、楽をして手先の離れで中てようという思いが強いためだといわれています。

大きく引く場合には、自分の矢束を引く、頬付けは鼻と口の間の一定の場所に、また頬へのあたり具合の強さも常に一定にすることを心がけましょう。

会での頬付けを一定にしないと、狙いをいくら正確に行なっても矢の向きが変化してしまうからです。正確な狙いのためには、正確な頬付けが欠かせないものなのです。

頬付けは、ほお骨の下から口割り(口の高さ)の間で、矢が頬に付くようにしますが、骨格により口割りまで下がらない人もいるので、無理に口割りまで下げる必要はありません。

無理に下げると、右手を無理やりつぶしてしまうことになり、左右に開く力がなくなってしまいます。


2.自分に適した位置を探す

頬付けは矢の飛び方と密接に関係しているので、常に一定になるように練習しなければなりません。

口割りが高い場合は、往々にして肘の位置が高い時があります。

口割りが高いと矢は下に落ち、口割りが低いと、矢は上に飛びます。

しかし、人は体型、骨格が違っているのが普通であることから、口割りの位置も人それぞれによって違っていて当たり前なのです。




人によっては、どんなに努力しても、口割りまで下げられない人もいるでしょう。しかし、重要なのは、確実に毎回の頬付けの高さを一定の位置で行なうことなのです。

要は、骨格から生ずる自然の頬付けを、練習を重ねることで身につける必要があるのです。

人によっては、矢を放つ恐怖心から、頬付けが出来ていない場合があるため、恐怖心をなくすことが必要な場合もあります。

また、無用な力が入るために、口まで動いてしまう場合は、口を動かさないように意識できれば、比較的容易に修正することができるでしょう。

口割りが高過ぎる場合は、右手に疲労をきたし、離れも荒れ、右手を切り下げる離れになりやすくなります。

口割りが低過ぎる場合は、弓力を支えるのは楽になりますが、鋭い離れが出せなくなり、弛む離れになってしまいがちです。

口割りの高さに合わせることばかりを意識し過ぎて、射形が崩れてしまって、的中しなくなるよりも、自分の会に合った、自分に適した頬付けの位置を探求することもひとつの方法であるといえます。

その他の工夫は、上達の程度にもよりますが、頬付けも正しい胴造りによって、その正しさがあらわれてきます。

ただ、初めから口割りまで届かせる努力をしないで、頬付けの位置を探すことは賢明であるとはいえないでしょう。

弓道で、射形がととのった人の頬付けは、やはり、口割りまで下げられている人が多いのは知られていることでもあります。

考え得ることを全て実践して努力することで弓道の上達への道はひらかれるでしょう。







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