弓道の名言「一射絶命」|名言で知る弓道の究極
「一射絶命」という言葉を聞いたことがありますか。
字面から何やら不穏な意味かと勘ぐってしまいますが、実はこれ弓道の名言なんです。
今回は弓道の名言・一射絶命から弓道の上達方法まで解説します。
1. そもそも「一射絶命」とはなにか
一射絶命を弓道の上達方法につなげる前に、まずはこの名言そのものの意味ですね。この言葉の意味は次のようになります。
“次の矢があると甘えるのではなく、1本の矢に己の命をかけるくらいであれ”
オーバーな表現に聞こえるかもしれません。ここで自分自身の心にそっと問いかけてみてください。的前に立つと2本目の矢を意識してしまうことがないか、と。
通常弓道は2本の矢を持って競技に挑みます。誰しもが1本目の矢も強い気持ちを持って引いていると思います。
それでも引き終わった時に思い通りになるならないは別として、「次」と思ってしまいます。
この「次」と思うこと自体が甘えであるというのが一射絶命の考え方です。
2. どうして一射絶命という名言があるのか
矢は1本目が終わっても2本目があります。的前に立つ回数も、一度きりではありません。何千、何万回と立つかもしれません。
それ以前に、道場に足を運ぶ機会だってどのくらいあるでしょう。決して一度きりではありませんね。
このように私たちは「また今度」や「次は」といった、2回目以降があると普段無意識のうちに信じています。
しかしその「また今度」や「次は」といった思いは、時として「次があるから今はいいや」といった惰性を生みます。
そういった惰性があると、少し先の自分自身に期待して現状を放棄してしまいます。
弓を引くことに絞っていえば、次の矢があるからとどこかしらで甘えて気を抜いているという状態に釘を刺しています。今この瞬間に命をかけるぐらい集中し最善を尽くす。
そう簡単にできることではありませんが、目の前のことに集中するのはどんな場面でも大切なことですね。
弓道の名言は、人生の名言でもあります。
3. 弓道の上達のために活かしたい教訓
さて、先ほど今この瞬間に命をかけるぐらい集中し最善を尽くすのが一射絶命の言わんとすることであるとお話ししました。
ではその言葉の意味を、どのように弓道の上達のために活かしたらよいでしょうか。活かすポイントは次の通りです。
① 毎回同じだと思わない
毎回同じだと思わないというのは、同じ瞬間が再びおとずれると思わないということです。
今この瞬間に過ぎ去った1秒は、もう二度と戻ってはこない1秒です。
その瞬間、その場面は一度っきりだと思って動作を行いましょう。
“似たような瞬間”は来ても”まったく同じ瞬間”はきません。
つまり、射型も毎回同じようでいてコンディションなどによって、毎回どこか違っていると思うことが大切です。
② 集中力を向ける対象を絞る
集中しなければ、と思うほどに集中できない思い出は誰しもがお持ちだと思います。
それは1つ気になることが浮かぶと、まるで芋づるのように次々と気になることが浮かび集中力を欠いてしまったということではないでしょうか。
弓道においても同じです。的の方向へ弓を引くのは同じなのに、意識があっちやこっちや飛んでしまっては集中できません。
射型の修正中であっても、ほぼ1点にしぼって意識します。
そうすることで、集中力をより高めることができます。
③ 次があるものと甘えない
立射でも座射でも、2本の矢を持ちます。さらに試合になれば4本持って射位へ入ることもあるでしょう。
そうなると、知らず知らずに次の矢に期待をかけてしまいます。もしくは次の試合、次の審査に…と、”次”へ期待をしてしまいます。
必ずしも悪いこととはいえませんが、過度に期待をしてしまっては現在をないがしろにしてしまいます。
まずは今現在に意識を向けましょう。以上3つにわけて弓道の名言「一射絶命」とその活かし方について解説しました。
名言は聞いて納得するだけでなく、自分なりの解釈や指導者、先輩たちなどの意見を聞いてみると思わぬ発見があるかもしれません。
そうして考え、聞いた意見などを取り入れて弓道を上達させていきましょう。
弓道が驚くほど上達する練習教材
✓子供が試合でいつも良い成績を残せない!
✓大人で弓道を始めたが伸び悩んでいる
✓弓道部の顧問になったが指導方法が分からない
✓近くに良い指導者がいない
✓短い練習時間で良い成績を残すコツが知りたい
そんなアナタにおすすめなのが、 「弓道が驚くほど上達する練習教材」です。
弓道が驚くほど上達する練習教材は、 元国体チャンピオンや天皇杯覇者などの名人が監修しているの信頼性の高い教材なので、誰でも確実に弓道が上達することができます。
このページでは、数ある教材のなかでも、信頼性と即効性が抜群の弓道が上達する練習教材を紹介します。
|