弓道における服装について
弓道のイメージで真っ先に思い浮かぶのは、「はかまが格好良い」ということだと思います。その弓を引く格好良い姿に憧れて弓道を始める方も多いのではないでしょうか。
しかし、弓道教室に通うことになったとき、服装に困ってしまうこともあるでしょう。弓道初心者が最初に道場に行くのに良い服装と身だしなみについてお伝えします。
1.初めて教室に行く際の服装
未経験で始めた際に、弓道の教室にどのような服装で行くのが良いか、また、何を持って行けば良いのか、悩むと思います。大抵の場合、運動しやすい服装、と教室案内にあると思いますが、道場とは神聖な場所でもありますので、やはりTPOは必要です。
かといって、大げさに構える必要はありませんので安心して下さい。
上に着るものはTシャツが良いでしょう。
胸ポケットやボタン、また、襟があるものやビジューなどの飾りがついた服装は、避けた方が良いです。弓を引く上で、襟や飾りにひっかかったり、腕を上げたときに肩が上げにくかったりといった不具合を感じるためです。
また、そで口がだぶつくようなものも好ましくありません。
下に着るものとしては、ジャージなどの伸縮性に優れたものが良いです。Gパンや短パンは道場という場には相応しくありませんし、膝をついたりするので、少なくとも膝が隠れるくらいの長さは必要です。
とりわけ注意が必要なのは、素足がNGであるということです。
剣道や柔道とは異なり、多くの弓道場では素足厳禁です。道場によっては厳しく言われるでしょう。
必ず白足袋か、白い靴下を着用しましょう。化繊よりは綿製のものの方が滑りにくくて良いです。
アクセサリー類は全て外して下さい。可能であれば眼鏡も外しますが、視力矯正用のものは良しとされます。
髪が長ければ後ろでまとめ、耳が隠れている人はヘアピンなどでしっかり押さえて下さい。
爪も、前日には短く切りそろえましょう。爪が長いと、こぶしを握ったときに、弓をきちんと扱えないためです。
持ち物としては、タオルなどの汗をふくためのものや、水分補給のための飲みもの、また、メモ帳などもあると良いでしょう。
2.道着の下に着るもの
弓道の大会に出場するようになったら、下に着るものにも注意を払います。
初めて出場する大会では、練習中に道場で着用しているような服装では足りない部分もあります。また、規定には事細かに記載されている訳ではない、暗黙の了解といったものもあります。
道着の下には何を着用していますか。「弓道衣の下に着るものは無地とする」と、日本弓道連盟のHPにあります。
無地といっても、色つきの無地は好ましくありません。白い無地のものが良く、また推奨されています。
次に、冬の服装についても補足しておきます。
冬の道場は非常に寒いので、白無地の長袖シャツならば道着の下に着ても構いません。しかし、ハイネックの着用は寒くても好まれませんので注意して下さい。
また、上級者の先生たちの中には、長袖で弓道をすることを嫌い、冬でも半袖の方もいます。しかし、周りに合わせて、寒いのに無理をする必要はありません。
最低限のTPOを守って、弓道を楽しみましょう。
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