体配の流れと基本を理解する | 弓道が上達する練習方法

先の章では体配について簡単にお話ししましたが、この章では体配の基本の姿勢と動作をしっかり覚えて、スムーズに動作を行なえるようにして、より弓道の上達を目指していきましょう。


1.体配の基本の姿勢

弓道の基本姿勢には、立った姿勢、腰かけた姿勢、座った姿勢、爪先立ちで腰を下ろした姿勢(跪坐・蹲踞)の四つがあります。

それぞれの姿勢には決まった目線の位置があるので、常に目線を意識して練習することを心がけましょう。

まず立った姿勢は、自然体を常に心がけるようにすることが大切です。

足は平行になるように両足を揃え、重心は土踏まずのやや前に置いて、つま先は開かないようにし、男子の足幅は 3cm、女子は開かないでくっつけて揃えるようにします。

上体は首を真っ直ぐに伸ばして、前屈みにならないように気をつけ、目線は鼻頭を通して4メートル先に置くようにします。

腰かけた姿勢では、なるべく深く腰をかけ、背もたれに背がつかないようにします。

上体は立ち姿勢と同じで、足幅も同様にします。

また、椅子から立つ時には、姿勢が崩れないように注意をし、男子は3cm開き、女子は揃えて立ち上がり、目線は約3メートル先に置きます。

正座での上体は立つ姿勢と同様ですが、下腹に力を入れて、下半身を安定させるようにします。

両足の親指を重ねて、女性は両ひざをつけ、男性はこぶし一つ分あけて、両手の指先は内側に向くように置きます。

目線は2メートル先に置きます。

爪先立って腰を下ろした姿勢を跪坐といい、女性は両ひざをつけ、男性はこぶし一つ分あけます。目線は2メートル先に置きます。

蹲踞は跪坐の姿勢から両ひざを浮かせた状態で腰を下ろした姿勢です。両ひざは、こぶし二つ分の間隔であけるのが基準です。その時の目線は2メートル先に置きます。


2.体配の基本の動作

跪坐からの立ち上がり方はとても重要になってきます。

呼吸の仕方と動作を連動させることが非常に重要であるので、練習をしっかりとしましょう。

呼吸をするタイミングは、足を踏む出す際に息を吸い、足を揃えた時に息を吐くようにします。

ひと呼吸で一つの動作を行なうようにします。

跪坐の姿勢から、息を吸いながら腰を切り、一方の足から立ちます。

その時、上体はまっすぐ伸ばしたままで、目線は2メートル先を見据えます。

正座から立つ場合は、腰を伸ばしながらいったん爪先を立てて立ちます。

坐り方は、立ち姿勢から息を吸いながら足を半歩後ろに引いて、息を吐きます。

胴造りを保ちながら吸う息で腰を下に沈めて、引いた足の膝から床につけ腰を定めます。

膝を床につけた時、片方ずつ足首を伸ばすと正座になります。




歩き方では、上体を崩さず、ひざを曲げず、足の裏を見せないようにすり足で歩き、爪先と踵を出来るだけ上げないようにします。

目線は鼻頭をとおして4メートル先に置きます。

歩幅は、男性は2メートルを3歩半、女性は4歩半が基準ですが、これは体格によって前後してきます。

次に停止体と歩行中の回り方になりますが、立ったまま停止している位置で向きを変える場合、腰を回しながら、向きを変える方の足の爪先にもう一方の足を直角に踏み、ついで両足を揃えます。

また、後方へ180度回る場合は、右足を軸にして左足を直角に出し、その後、右足を左足の後ろに直角になるように出し、回り終わると同時に左足を右足に揃えます。

一方、歩行中の回り方では、例えば、歩行中に右に回って向きを変える場合なら、左足のかかとの位置で、右足を小さくL字型を作るように右に踏み出し、続いて左足を踏み出して進むようにします。この時、目線は常に4m先を見るようにします。

また、後退途中で右に180度回る場合は、左足のかかとに右足のつま先がくるように小さくL字型を作ってから左足を右足に対して直角になるように踏み込んでT字型を作り、回り終わると同時に左足に右足を揃え、左足を出して進むようにします。

坐しての回り方(開き足)では、右に回る場合、跪坐の姿勢から腰をまっすぐに伸ばし、左ひざを右ひざの前に置き、右足と左足が直角になるように左爪先を開いて、腰を沈めながら右爪先を左爪先に引きつけて向きを変え、跪坐の姿勢をとります。

回るときには、常に胴造りの崩れに注意して、腰で回ることを意識して行うことが大切になります。

立礼は、背筋を伸ばして上体を45度に屈む状態を普通の立礼とし、両手の指先がひざ頭の位置まで屈むことを最も深い礼としています。

坐礼では上体の角度を45度に屈めるのが基準の礼となっています。

基本的な礼は、吸う息で上体を屈めていき、屈めたままで息を吐き、吸う息で上体を起こしていきます。

最後に揖ですが、これは行射を行なう場合に感謝の気持ちを表す作法として大切ものです。

揖では、立った姿勢でも、跪坐した姿勢でも、背中を伸ばしたまま、上体を静かに10センチメートル位前方に倒します。

揖を終えたら、上体を静かに上に伸びるように起こします。


3.呼吸と流れを大切にする

ここまで簡単に体配の基本の姿勢と動作について、お話ししてきましたが、いかがでしょうか。

始めのうちは、体配の流れを理解して、練習するということは、なかなか難しいとは思いますが、これらの基本の姿勢と動作は、試合や昇段審査などで必要になってきますので、日頃の練習から、気を抜かずに行なって、弓道の上達を目指しましょう。







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