弓道の早気が治る練習方法
弓を引いているうちに困った問題を抱えることがあります。
その困った問題の1つとして挙げられるのが、”早気”です。
早気は会がなく、引分け後すぐに離れに至ってしまう状態です。
今回はこの早気に至るまでのメカニズムと治る練習方法を解説します。
もしも早気になった場合には、早くに治してさらなる弓道上達を目指していきましょう。
1. なぜ早気になる?早気のメカニズム
どうして弓を引いているだけなのに早気になってしまうのでしょうか。
大きな原因は、中てたい気持ちが強すぎることと、会の必要性の理解が不十分なことです。
中てたい気持ちが強いと、会がひどくもどかしい時間のように感じてしまいます。
すぐに離して結果を知りたい。
もしも外したら早く次の射に入りたい。
このような思いから落ち着きのないはやる気持ちがうまれます。
はやる気持ちからすぐに離れを行い、残心もろくに取らない。
こういった行動を繰り返すうちに、早気になっていたということがあります。
中てたい気持ちが悪いわけではありませんが、強く意識しすぎて射形をおろそかにしては望む的中も手に入らないということです。
また別の原因としては、会の必要性を理解していないということも挙げられます。
言い換えれば「会は何秒間かただ停止しているだけ」と考えているともいえます。
そうなれば会は不要なものと自分自身の中で思ってしまい、すぐに離れを行うようになります。
本来会は矢の勢いをチャージする動作です。
見た目ではほぼ変化がなく止まっているだけのように見えますが、左右に伸長をし続けています。
つまり完全に止まっているわけではないのです。
会でのチャージが足りなければ、矢の勢いはなくブレやすくなります。
2. 早気になると起こる問題
実際早気になってしまうと、どういった問題が起こるのでしょう。
まずは射形面からみていきます。
▲ 会がなくなる
▲ 残心がなくなる
▲ 流れ作業のような射形になる
▲ 射形の修正がおろそかになる
射形面では、弓道ならではの呼吸法に合わせた動作、本来の射形ができなくなります。
早く次の射に移ろうという気持ちから、適当な自己分析、修正を行いがちになるためです。
次に的中面からみていきます。
▲ 的中にムラができる
▲ 最悪の場合中らない状態が続く
実は早気になりかけ、早気になった直後には的中が上がります。
それは離れがちょうど中たるタイミングでできているからです。
会をもたない分タイミングが合っている間は的中が上がるのです。
しかし、タイミングを永遠に合わせ続けることは不可能です。
少しずつ狂いが出てきて、最終的には中らない状態が続くようになります。
中らない状態にまでなった早気は、治すのにも時間がかかります。
3. 早気を治す練習方法
早気は一度なったからといってずっと治らないものではありません。
最後に早気を治す練習方法を解説します。
呼吸法を再確認しながら動作を行う
早気になったら、今一度基礎の基礎を見直します。
それが呼吸に合わせた動作の再確認です。
吸うときに動き、吐くときに力を抜くのが鉄則ですが、この時にのポイントが、ゆっくり深く呼吸をすることです。
人間は焦っていたり不安になっていたりすると呼吸が浅く短くなります。
浅く短い呼吸はすぐに動ける利点もあるのですが、弓道動作は基本ゆっくりなのでゆっくり深い呼吸を心がけます。
会でゆっくり呼吸をする
特に呼吸をゆっくり深く行いたいのが会です。
会では目に見えた変化でないものの左右の伸長をしていると書きました。
では伸びるためには吸うと吐く、どちらの呼吸がより重要なのでしょうか。
答えは、吐く、です。
ストレッチをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。
ストレッチも吐くときによく伸びますね。
会での呼吸が浅く短くなると、より早く離してしまいたいという気持ちが強くなりますので、深く長い呼吸をしていきます。
目的意識を変えて刷り込む
中てるという意識が悪いわけではありませんが、早気になった場合にはまずは「早気を治す」という目的意識を持ちます。
早気を治すではまだ抽象的なので、「早気を治すために〇〇する」と具体的な動作までに落とし込みます。
具体的な動作まで落とし込んだ目的を、あとは繰り返し思い浮かべるようにします。
繰り返し思い浮かべることによって、潜在意識という普段意識しない領域の部分に刷り込まれていきます。
この刷り込みが大事なのです。
刷り込みが完了した頃には、「早く離したい」という気持ちが薄らぐようになります。
以上3つにわけて早気に至るまでのメカニズムと治る練習方法を解説しました。
もしも早気になってしまった場合には、メカニズムと治る練習方法を用いて早く治してしまいましょう。
そして、今より弓道を上達させていきましょう。
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