会や離れで目をつぶるあなたへ | 弓道射法八節

会や離れの際に目をつぶってしまう人はいますか?

目をつぶってしまう人は意外に多いようです。

今回の「会や離れで目をつぶるあなたへ」では、目をつぶる原因と、対処法をご説明します。


1.会で目をつぶる

会で目をつぶるという人は、片目をつぶりますよね。

ねらいを定めようとしているのだと思います。

弓道を行っていれば的中がある方がいいし、ねらう気持ちが出るのは当然のことですよね。

しかし、それを自分以外の誰かがしているところをみたことがありますか?

絶対にみておくべきです。

多分その人は、ねらうがあまり余計なところに力が入っているはずです。

仮に目には見えなくても片目をつぶるという行為は余分な力を加えているわけですから、必ず人より疲れるのです。

見た目はどうでしょうか?

両目を開いていたほうが、見栄えが良いです。

ねらい目は、本来両目で合わせるものではありませんから、正しいと言えば正しいのですが、弓道はかっこいいものだという認識の人が多いように思いますから、ぜひかっこよく弓を引いていただきたいです。

対処法としては、的にとらわれずに、ぼんやりと「この辺りかなぁ」といった具合で合わせることから始めてみましょう。

初心者の方であれば、経験者にみてもらうのが一番です。

慣れてしまうと、吸収が遅くなってしまうので、できるだけ早い時期にずれを解消しましょう。


2. 離れで目をつぶる

離れで目をつぶっている人の多くは恐怖心からきています。




顔に当たったことがあるというのが一番多いきっかけでしょう。

そういう人は無意識に「離れ」=「怖い」と体が認識しているので、目を閉じてしまうのは当然のことです。

しかも、目を閉じてはいけないと思えば思うほど目を閉じてしまったり、閉じたことを後悔してしまう人ならなおのこと治りません。

人間は○○してはいけないと思うと、その○○の部分が気になって本来集中すべきものに対して集中ができなくなってしまいます。

絶対押すなよ、と言われると、押したくなるのと同じことです。

ですから、離れの際の対処法としては、いっそのことどこかで必ず目をつぶる時間を作るということです。

会の場面で少し目をつぶり、目を開けたときに離れをする方法です。

しかし、癖になってしまっているものをそう簡単には治せません。

そもそも、顔に当たったことが恐怖心になっているのであれば、その恐怖心を克服しなくてはなりません。

離れだけ治すという考え方では先ほどの方法で構いませんが、少し厳しいかもしれませんので、取りかけのときから注意しなくてはなりません。

手はきちんと懸口十文字を意識していますか?

引き分けのときに右手は外側を向けて引いていますか?

離れでの射癖は、離れそのものに原因がある場合と、それ以前の細かい部分に原因がある場合があります。

今回は後者ですので、ひとつひとつの動作を確認しながら行ってみてください。

きっと弓道上達につながるはずです。







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