残身について|弓道を上達させるコツ
弓道は、離れで終わりではありません。射法八節の八番目には残身があります。
残身は、その時の射の上達の成果であり、まとめであり、良し悪しの総決算です。基本に忠実に行った射はその美しさが残身に現われるといいます。
1.残身の理想形
残身とは、離れたあとの体のかたちをいいます。一射の余韻とでも言いましょうか、この残身に現われるかたちは、会での詰合いや伸合い、殻(やごろ)の瞬間、離れに至るまでに働いていた力を現しています。
ここで、力の大きさと方向が弓道の法則の通りであるならば、残身のかたちは自然と立派なものになります。また、それ故に射手の品格も反映されるといいます。
残身は理想的な形でしょうか。気合いをゆるめることなく、静かに矢を見送れているでしょうか。
何事にも後始末は大切です。もちろん、それは弓道においてでも同様です。
後始末、総まとめ…そういうものが残身には込められているのです。それ故に、総決算であると位置づけられるのです。
では、離れたあとの残身の理想形とは、どういうものでしょうか。
一言で言うなれば、左右対称であること、左右の腕や肘の高さが同じであることです。体の中心線と両拳を結んだ線が十文字であり、その両拳の高さは、肩と同じであるか、わずかに拳の線が低いのが良いとされています。
無駄な力が抜けた、けれども芯が通った残身の形は、基本ですが胴造りがしっかりと成されていることが前提条件です。残身の理想形は意識的につくれるものではありませんので、足踏みからの一連の動作、所作をしっかりと守り、上達に努めましょう。
2.残身の射癖
残身のかたちは、その射の良し悪しが表れます。
残身は射を行った結果であるので、鏡でなおすことはできません。しかし、どのように弓を引いているのか、力の加減はどうなのか、などを知る手がかりにはなりますので、よく観察し、上達に活用するようにしましょう。
また、共に弓道をする仲間や先生に見てもらうのもいいでしょう。第三者の目から見てもらうことで、自分では気付かなかった点を指摘してもらえる可能性があります。
残身のとき、自分の両手はゆるんでいないでしょうか。
もしゆるんでいた場合、伸び合い中の気合い不足の可能性があります。気合いが足りないと、離れたときにすぐ全身がゆるむため、両腕が下がってしまうのです。
引分けから会にかけての縦線の伸びに注意して、気持ちを引き立てて引くよう心がけましょう。
伸合い、詰合いは基本通りにできているでしょうか。
左右の両拳の高さがバラバラになっていると、全体のバランスが崩れている、つまり、会や離れでの力が不均衡であることが考えられます。十分に胴造りで腰を入れ、押し手引き手の運行に留意しましょう。
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