立射と坐射の体配について|弓道が上達する練習方法
弓道において体配も重要な要素です。そして弓道の競技での体配は「立射」と「坐射」の2種類があります。
細かく解説すると長くなってしまいますので、今回はそれぞれの動作の概要から、立射と坐射のおさえておきたいポイントを解説しました。
概要とおさえておきたいポイントを知って、それぞれの体配へ活かし弓道の上達へつなげましょう。
1. 弓道の競技での体配|立射について
立たった姿勢ですべての動作を行うのが立射ですので、簡略型の体配といえます。初心者であるうちは立射から始めます。
中高生での大会では時間短縮などの理由から、この立射で競技が行われる場合が多いです。
試合などでは本坐まで進んだ状態から立射の体配はスタートします。
2. 弓道の競技での体配|坐射について
坐射の体配は、体配の基本動作がすべてつまった体配です。
座り方、跪座(きざ)、座ったままの回り方、歩き方といったものが基本動作になります。
こういった基本動作のすべてが詰まっている体配ですので、段級審査などでも用いられます。
さらに甲矢と乙矢があり、射位で先に甲矢を番えます。
3. 立射の体配のポイント
立射の体配のポイントは次の4つあります。
① 本坐から射位に進む際1歩目を大きく踏み出す
② 進む際の3歩目でそれぞれの射系に応じて左足を踏み出し足開きをする
③ 顔を正面に向き直したのちに、弓の最上部を床につけ弦を返す
④ 矢番えの位置は肩から顔の前の程度で、弓はそのとき垂直にする
4. 坐射の体配のポイント
坐射の体配のポイントは次の5つあります。
① 本坐に座る際、大きな音を立てて派手に座らず跪座をする
② 本坐で立ち上がる際に左足を踏み出しすぎない
③ 立ち上がったら弓の最上部は床から約10cm上に来るようにする
④ 射位へ進むときの足は3歩4足
⑤ 射位で膝立ちをする際には弓の最上部は目の高さにする
5. 立射も坐射も体配は引き手の風格・品位とされる
立射も坐射もそれぞれポイントがありますが、射位で弓を引く動作は同じです。
その前後で立っているか座っているかで行う動作の増減がある程度です。
段級審査を受けるのであれば、間違いなく体配練習は欠かせません。
仮に段級審査を受けないとしても、弓を引く限り最低限の体配は知って身につけておきましょう。
それが弓道の礼儀作法にあたり、その引き手の風格・品位とうつります。
何度も繰り返して体配の練習を行って、スマートな体配を身につけましょう。
そしてさらなる弓道上達へつなげましょう。
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