引かぬ矢束で注意すべきポイント|弓道が上達する練習方法
引分けで自分自身の矢束分引分ける、というのはすでに習慣であるかと思います。
では「引かぬ矢束」とはご存知でしょうか。弓道には引く矢束と、引かぬ矢束と2種類あります。
今回はあまり聞いたことがないであろう引かぬ矢束についてと、その引かぬ矢束で注意すべきポイントを3つにわけて解説しました。
引かぬ矢束までしっかり把握して、弓道上達へつなげましょう。
1. 「引かぬ矢束」とはなにか
普段の引分け時には、自分自身の矢束分を引いているかと思います。それ以上引いてしまっては「たぐり」と言われてしまいます。
では今回の「引かぬ矢束」とは一体なにか。実は引分けで本来の矢束を目いっぱい引いたのち、左右の伸び合いがしっかりなされている一切ゆるみのない状態をいいます。
少々難しいですが、これは会の中での一動のことをいっています。本来会は離れに至るために左右の伸び合い、詰め合いといった静止的な動作を行っているものです。
その会を単に離れまでの間ととらえると、この引かぬ矢束も存在しないことになります。
単なる伸び合いだけでなく、的に向ける意識とが一致した状態をいいます。
この状態になると離れが自然と出ます。自然の離れのためには、ただ自分自身の矢束分引けばいいわけではないということです。
2. 実際の練習に取り入れる際の引かぬ矢束の注意点
練習に引かぬ矢束を取り入れるにはどうしたらいいか。
それにはまず、実際に引く動作ではないということをしっかり理解してください。あくまで引いた後の伸び合いと意識を一致させるのが引かぬ矢束です。
引分けおえた後でさらに引いてしまうのは、それはたぐりです。無理に意識するわけではなく、会でしっかり伸び合うことが重要です。
その際に気を抜いてしまったり、きちんと引分け切れていないためにゆるみ射が小さくなったり崩れてしまっては元も子もないです。
左右に伸びる力をかけ続け射がけっしてゆるまないようにし、気を抜かないようにする。それがポイントとなります。
3.まとめ
会では伸び合いなさいと指導者からも強く言われると思います。ですがそれだけでは不十分です。
伸び合う意識と離す意識を強く持つことが意識しやすい項目です。
それに対して、実際になにか起こるわけではないけれども気を抜いて射をゆるませないようにすることは漠然としていて意識しにくい項目です。
意識しやすい項目ばかりつい普段の練習で取り入れてしまいがちです。
しかし普段の練習ではあえて意識しにくい項目を取り入れることをおすすめします。
意識しにくいというのは、言い方を変えれば習得も難しいということです。
一長一短に身についたり、理解ができるものではありませんので、普段から少しずつ練習に取り入れて習得していきましょう。
そうすることで技術の向上ができますし、さらなる弓道の上達へつなげることができます。
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