弓道の離れと引き手について
離れは弓道の中でも一瞬の動作ですが、会までの動作で迷いが生じたり、力んでしまったりすると、離れでもそれが表れてしまいます。ここでは引き手について学ぶことで、「真っ直ぐ矢を出す」ことを考えていきます。
1.懸けほどき
離れにおいて目指すことは、「スムーズに離れ」、「矢を真っ直ぐに送り出す」ことです。
長く弓道をやっていると、この離れがわからなくなっていきます。というのも、体の動かし方に理屈を求めたり、的に執着心を持ってしまったりして、様々なことを考えてしまうからです。
しかし、射法にのっとって、目的を達成することだけを考えれば、よりシンプルに離れができるようになります。良い離れのためには、充実した会が必要です。
ところで、しんと静まり返った道場で、ギリギリという音を聞いたことはありませんか?
道場をのぞいて見ると、一人の弓道家が弓を引いています。
引分けから会、そして離れへ。その弓道家の離れは鋭く、風斬り音さえ聞こえてきそうです。
聞こえてきた、このギリギリという音は引き手が摩擦によって強く締められて行く、その過程の音なのです。これを「懸けほどき」といい、弽とギリ粉の擦れる音によって、弦の引っかかりや関節が不正なく離れることがわかるといいます。
懸けほどきは、弽の指の位置関係が大切です。ギリギリと一定のテンポで音が鳴れば、右こぶしが適切な向きと位置におさまり、会へ移行できます。
会へ入るとき、ギリギリという音の間隔が長くなり、伸びある力が満たされると、音が鳴るかならないかくらいになります。日置流では、この時が離れの時機だと説明しています。
引き手にうまく摩擦がはたらくと、右手を握る必要はありません。取懸けは強固になりますが、離れた瞬間に摩擦力はゼロになるので、その間弓に溜められたエネルギーは放たれた矢に一瞬の間に無駄なく移り、結果、矢は真っ直ぐに送り出されます。
とはいえ、懸けほどきは、離れのときを示す一例に過ぎません。上達への近道、と音に固執し過ぎて射形が疎かになってしまっては本末転倒ですので、正射の一つの結果だと受け止めるのが良いでしょう。
2.弦枕から弦はどのように離れるのか
離れについて大切だと言われるのは、「自然な離れ」です。
そして、自然な離れとは元の状態に戻ることを言います。弓の力が元に戻ることもそうですが、体のバネが元に戻ることもそうです。
ですので、強いバネが強い離れを生みます。そして、その強いバネは会によって作られます。
この離れについて、初心者は、「どのように弦から弦枕を離すのか」と考えます。
懸けは、引き手を内側にひねると弦を閉じ込め、外側にひねり戻すと弦が解けます。
そのため、親指をはじくなどの必要はなく、ただ戻すだけで離れることができます。そういう点まで含め、「自然な離れ」という表現が適切だといえるでしょう。
ここで余計なことを考えたり、無駄な力が入ったり、不要な動作を挟んだりすると、射形や的中に大きく影響し、上達が遠のいてしまいますので、意識し過ぎないように気を付けましょう。
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