残心を理解して練習する | 弓道が上達する練習方法

弓道の射法八節の最終過程になる、八節目の残心は、射の総決算といえます。残心によって、その人の品位と風格が表現されているのです。


1.残身と残心

弓道における、残身(残心)とは、矢を発した後の姿勢と精神を表しています。

この「残身」は、詰合い、伸合い、と離れでの力の状態が形となって残されたものになります。

すなわち、射の総決算であり、これは、胴造りが崩れないで、縦横十文字の形が性格に残っている状態を指しています。

つまり、立派な射が離れで完成されたときは、残身も立派であると言われています。

また、離れのあと、矢所に目を注いで、会における充実した気合いを持ち続けることを主体に考えて、「残心」と表現されることもあります。

いずれにおいても、残心(残身)は、品位、風格は技術だけでなはなく、引き手の日常の心掛けも、射の残心においてその風格がにじみ出るものだと考えられています。


2.射法八節の結果のあらわれ

射の総決算である、残心とは、離れのあとしばらくそのままの自然な体勢を維持することです。

この体勢とは、今までに踏んできた動作が緻密に関連した結果として現れるのです。

残心によって、離れのあとの体勢から射法八節を正しく行なえていたかの見直しをできることになります。




ですから、この残心をすぐに崩してしまい、執弓の姿勢にはいってしまうと、射形を遡って確認して反省することもできなくなってしまうのです。

また、残心によって、射癖の確認もすることができるので、次の練習につながり、弓道の上達を導くことができると言われています。。

こういったことから、残心の重要性は高いものであることが理解できるでしょう。


3.残心から上達していく

残心では、初心者と上級者での筋肉の使い方の違いがわかるとも言われています。

上級者は離れてからも一定時間筋肉を使用しているのに対し、初心者は離れと同時に筋肉の使用をやめてしまうといった問題点も挙げられることがあります。

また、先に述べた、残心によって確認できた射形や射癖には様々なものがあります。

全ての射癖は今までの射法八節の結果であり、離れの良し悪しを表しています。

このことから、残心は意図的に作るものではないのですが、初心者は残心をしっかりイメージして練習を重ねていく方が上達は早いでしょう。

また、理想的な残心の位置、弓止まりを思い描いて、思い切って離す練習を繰り返してみましょう。

初めは、体全体で「大の字」になる感じをイメージして、大きく伸び、大きく離す練習が効果的でしょう。

そして、残心で姿勢を数秒間維持して、離れが自分のイメージ通りにできたかを確認してみましょう。







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